お針子 作業部屋

  帰国したお針子です

ドイツ系女性の動画

いまだに全く英語の聞きとれないワタクシ。

ここ最近のムスメの会話力はすっかりおかーちゃんを置き去りにしていって、コメ粒ほどの後ろ姿すら見えないくらい。

ここ最近は、いつになく学校が楽しいようだ。

やるべきコトとやらねばならぬコトをようやく理解できるようになったからだと思う。

もとが日本人の頭をしているので、理解し応用するのは得意なのかもしれない。

成績も上々なのは喜ばしい。

 

ハイスクールの授業で必修教科にworld historyとU.S. history があるのだが、この教科は日本人とドイツ人の子供にとってはなかなかの試練となる。

ムスメはG9でworld history を、G10でU.S. history を履修した。

もう2年半も前になるのかーと感慨深いものがあるが、彼女はG9当時、何も聞き取れず何も喋れない言語不自由者であった。

しかし言語を超えて悪意は伝わる。

さすがに石つぶてを投げられるとかは無いが、ただでさえ心細い状態の時に民族ごと頭ごなしに否定されるような立場に置かれると、もう沈黙を守り続け繭になるしか道はない。

 

 

t.co

いろんなお説はあると思うが、ワタクシはこのドイツ人女性に感銘した。

外国特派員協会櫻井よしこさんが司会者女性に歴史修正主義であると紹介された動画を見た時のショックは記憶に新しい。

櫻井よしこさんは即座に反論し訂正を求めたが、本当とウソをうまい具合にブレンドすると、ヒトは信じる。

 

この動画とは関係ないけれど『高い城の男』(原題:The Man in the High Castle)を読みたいと思った。

どんな風に描かれているんだろう。

全く事実と違う世界が描かれていて大筋をフィクションと捉えていても、大戦中の大日本帝国軍やナチスドイツ軍として非道を描くならば、いかに事実と違っていても案外簡単に刷り込まれる。

サブリミナル程度で大きな効果を出してしまうのが人間なのだもの。

 

歴史を学ぶと言っても国が違えば立場が違うので、同じ内容であるハズもない。

いろんな思想や民族が入り乱れているからこそ、アメリカは客観的な事実を知識として得る授業進行がなされる。

ただ、教える教師も学ぶ生徒も人間であると言うだけのコト。

 

短い話らしいので、本屋で探してみようかな。