お針子 作業部屋

  帰国したお針子です

葉物野菜は常に足りない今日この頃。

stay homeの続いているミシガン州

 

このひと月で買い物に出かけたのは3回。

買い物してきたものはすぐに屋内に入れずガレージに2日ほど放置するか、必要なものは除菌ワイプで丁寧にパッケージを拭いて冷蔵庫や冷凍庫に。

出かける時に着ていた上着はガレージではたいて、屋内に入れないように掛けておく。

手洗いは石鹸で入念に。

配達された手紙なども、昼過ぎに配達されるので翌日の昼前に取り込んで、その後丸一日はガレージに放置。

やりすぎ?

いいえ、現地在住の日本人やワタクシの友人はみんな同じように対処しています。

アジアンな見た目は如何ともしがたく、地域によっては排斥運動にまで繋がっている今回のコロナ禍で、みんな口には出しませんが自分が禍を振りまく元凶には意地でもなりたくないのです。

アジアンの見分けを欧米人に求める方が無理ってもんですから、いろんな厄災から逃れるために出来るだけ外出を控えています。

 

 最初のロックダウン期限は4/13でしたが、当然のように4月末まで延長しました。

13日あたりはミシガン州の発病者や死亡人数は急上昇中で全米で3位か4位に位置しており、州知事のロックダウン延長の発表はある意味当然だったと思われます。

 

結果、ムスメはリモートでレポートの提出をする授業を一教科だけ続けています。

その他の教科は3/13付のGPA評価で後期単位を取得。

卒業証書の授与や成績の評定や証明などの送付については、いまも学区内では大騒動状態が続いていて、帰国に向けた必要書類の取得が明らかになりません。

VISAの期限はまだまだ余裕があるものの、Ⅰ94の期限や賃貸の更新期日が迫る中、こちらの一方的な都合を学校に押し付けるわけにもいかず、ジリジリとした毎日です。

 

日本に帰っても例の検査を受けたのちに2週間の自主隔離は確定で、関西まで乗り継げないし公共交通機関も使えない。

運よくレンタカーを手配できても借り受けや返却はどうするのか?とか、

移動するにも隔離中の人間がSAやPAでトイレを使ってよいのか?とか、

そもそも手荷物トランクの受け取りとかルーターとかのレンタル機器の受け取りは可能なのか?とか

自分の都合を優先にすれば言いたいコト知りたいコトは山ほどありますが・・・

いろいろ問題山積過ぎて思考停止なんです。

疲れた。笑

 

 

4/23の9:00AMの段階での発表では以下の通り。

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今も死者数は全米3位ですが、新規陽性患者数が一日に1000人越えていた3月第4週~4月第1週の2週間からすれば、現在は半減以下になりました。

 

州ごとに統計は取られていると思いますが、ミシガン州の統計を見ると市ごとにエリア別発生数も一覧で発表されています。

もっとも感染者数の多い地域はデトロイト

近隣のウェイン、マコームはデトロイトと合算されてたり別になってたりするので地域ごとの表で見ないと分かりにくいのですが、オークランドを合わせたこの4つの地域でミシガン全体の患者数の75%以上を占めます。

あえて書きますと、国民保険のない米国では医療保険は個人で入らねばならず、保険のないヒトは病院からはびっくりする額の請求所が届きます。

*1

そんな地域で、無保険のヒトに感染者が出たら?

感染者は爆発的に増え、医療は受けられないヒトが続出したことは言うまでもありません。

 

日本では陽性・陰性・擬陽性・偽陰性の一覧表と数式等を説明してくれているサイトや検査に至る必要性を説く医療従事者も多いと思います。

有難く受け入れてそれに従うヒトも多いし、普段からの自己管理や衛生観念が身についている為に今までたまたま無事に過ごせた人もいらっしゃるでしょう。

不運にも感染者として判定が出たとしても、必要があれば医療のお世話になることも不可能でない場合の方が多いでしょう。

完全なものはこの世にはないと思っていますし、今起きているこの状況は日本の医療が不完全なせいではないのです。

 

ロックダウンで米国の経済が今後どうなるのか。

既に国民への手当てとして失業や休業の補償が決まり、ローンや賃貸の支払いの延滞が認められる動きのあるアメリカですが、全米各地ではロックダウンに対するデモが起きています。

ワタクシの住んでいる地域では感染爆発もデモは今のトコロ起きていませんが、ミシガン州内では起きています。

補償を約束されていても、全米3位の死者数のミシガンであっても、ロックダウンに対するデモが起きるのです。

選挙の年であるコトも大きな理由かもしれませんが、民主党支持だろうが共和党支持だろうがどうでもいいから家に居てほしい。

ミシガン州知事を支持してるからではないし、ワタクシに選挙権のないことが理由でもなく、今のこの状態でソーシャルディスタンスの守れない大勢の人が集まるトコロに行くコトが危険に思えてならないからです。

 

 

 

 

*1:

国民保険のない米国では医療保険は個人で入らねばならず、一般的な診療にかかる請求は、一つの作業に付き1請求書が届きます。

 

ムスメの骨折を例に挙げると、

 

・アージェントケアでの初診(簡易固定)

・アージェントケアでのレントゲン撮影

ここで専門医の受診を強く勧められる。(当然、専門医は自分で予約せねばならない)

 

専門医への初期状態報告の為、レントゲン撮影データ(の購入が必要)を持って、一週間以内に専門医へ。

 

・専門医での初診

・専門医でのレントゲン撮影 

・専門医で簡易固定から患部保護具に変更 

・専門医での診察 ×3回

  

覚えてるだけで ↑ 完治までにこれだけの請求書があります。

会社加入の保険を利用しても、自腹出費で500ドル弱かかりました。

 

レントゲンデータ購入は別の病院に行かねばならなかったし、レントゲン撮影や診察や保護具の請求は別部署からの請求所が届きます。

我が家では利用することはなかったけれど、友人の話によると救急車の利用で1500ドルの請求が来たとか。