倒木その後
Freezing rainの重みで2/9に裂けて屋根にひかかったままだった枝は、その後10日ほどそのまま放置されていたので、近辺のあちこちから要請されたツリーサービスの人の目に留まり、我が家は善意の突撃セールスを受け続けて・・・ワタクシ疲労困憊。
大概のツリーサービスはいわゆる‘行き掛けの駄賃’セールスで、レンターであると告げると「あ、そう。じゃ、また。」と帰っていくので、想定外の英会話を必要としないのだが。
それでも英語に不自由なワタクシが一人でいる時間帯に、玄関を開けて対応するには最初に何を言われるかがわからないだけにものすごく緊張する。
一度、ツリーサービスではなくおそらくはご近所の方と思しき男性が息子さんを連れていらして、
「この木を暖炉の薪用にもらいたい。チェーンソーなどの必要な工具も自分で持ってるから。あなたも私もハッピーになる」
と仰る。
差し上げたいのはヤマヤマなんだが・・・と思いつついつものように
「ごめん、ウチはレンターやねん。この木についてもオーナーに連絡済みやねん」
とリミテッドな英語スキルを駆使して申し上げると、このミスター、とても意外そうな顔をして
「お金のコトを心配しているの?」と聞いて来る。
言っているコトの意味するトコロが分からず、たまたま学校が午後から休みだったムスメを呼び寄せ、聞き取ってもらうもやはり「お金のことを心配してるのか?ってきいてる」と言う。
何をどう答えればよいのか見当がつかず困っていると、連絡先を書くからオーナーに伝えてくれる?と言うので「OK」と返事して 紙と鉛筆を渡す。
ミスターは米人には珍しいくらいの美しく読みやすい文字で名前と電話番号を書き残していった。
書かれた連絡先を職場のオットに写真で送り、「男の人が屋根に引っかかってる木を薪用にくれって言うて来た。オーナーに言うてくれって」と付け添えた。
オットは「裏にも もう一本木があるって言った?」「ホントに無料でやると言った?」と確認してくるが、むっちゃテンパってるワタクシの英語レベルでそんだけ喋れるワケないやん。
「裏の木は言うてない。あんなデカい木、個人では無理やろ。重機要るんちゃうかな?」
「無料とは言うてなかった。ワタシは必要、アナタには不要でお互いハッピーって言うてた」
と答えておいた。
その後オットはオーナーと仲介のリース会社に一斉連絡してくれたようで、オーナーからの返信は来ず、リース会社から「そのヒトに連絡とってみる」と返信が来たらしい。
何の音沙汰もないまま、2/19の午後遅めの時間。
軽トラックくらいの大きさのカーゴをけん引したトラックが我が家のガレージ前に停められ、何の挨拶もないまま屋根にひかかった木をいきなりチェーンソーで解体し始めた。
薪にすると言ったミスターではない初見の男性二人だった。
一番太い部分で直径にして25~30センチくらいの木は、そこそこ長かった(5~6ⅿくらい)のでまず切らねば動かなかったのだと思う。
こっそり覗いている間にどんどん切断されて積み上げられていく。
玄関までのアプローチを完全にふさいでいた前庭の木を排除する頃には、荷台はいっぱい。
どのような伝達経路で今日の作業になったのか皆目見当がつかないが、屋根に載ったままだった木だけは一応解消された。
あの程度の太さと長さで軽トラサイズの荷台がいっぱいになるなら、バックヤードの木はやはり業者でないと無理だろう。
聞くトコロによると、重機の必要な大きな木を処分するのに一本1000ドルは下らないらしい。
10月に倒れた木(根元の直径80センチ超レベル)を現地在住の友人に見て貰った時に「ウチが見積もってもらった時、あのレベルは1500くらいしてた」と言っていた。*1
↑ 10月の倒木
今回、根っこごと倒れている裏庭の木の直径は太いトコロで60~70センチくらい。
使える保険が既にないので放置なのかもしれないが、北隣のヒトに突撃を受けたらワタシはどうすればいいのだろう・・・。
今回のコトも、
「外用の脚立や相応の鋸を調達してくれば自力で降ろすコトも可能かもしれないけれど、素人が万が一にでもスレート屋根にダメージを与えてしまうコトは避けたい」
と、考えて放置したけれど、ご近所から見ればお金が無くて処分できないヒトとして映っていたのかもしれないと思う。
*1:根元の直径80センチ超レベルで、二股になった太い枝が木の又から倒れ、その片割れが裏庭の小屋の屋根を完全に破壊。更に東隣との境界のフェンスと庭木2本を巻き添えになぎ倒して倒れた。バランスが崩れたので危険と判断されたのか、残った一方も1月初旬の雪のなかった時に根を残した状態で地上90センチほどのところから伐採された