お針子 作業部屋

  帰国したお針子です

神戸では、北は山側 南は海側 と言います。

めっちゃ久しぶりのダイアリー。
コレの一つ前が2年以上前・・・。
当然ですが、あの時から25か月年を取っております。

しかしながら変わらぬこともあるもので。
相変わらず堺雅人さんのファンなのである。

今期は主演連ドラがあり、少し前になるのだが、番宣でバラエティにも出ていた。
彼が番組で言った「右と左がわからない」の記事。
左右が不自由なヒトを総じて「左右盲」と言うらしい。
病気でも障害でもないので、ちょっと使い方が難しい言葉であるように思うのだけど、
まぁ文盲みたいな感じか。

ワタクシもいわゆる左右盲なのであるが、実は左右だけでなく方角全体がアヤシイ。
地図などを見て、北が上にないと地図が読めなくなる。
まず北を上にして、右が東、左が西と言う風に、「ちょっと待ってね」なタイムラグが発生する。
分かんないワケではないし、理解してないワケじゃないのだけど、瞬発力に問題がある。


コレはなぜかを考えてみた。

話は我が実家の形から入る。
我が実家の上から見た図は長方形で、辺に面して東西南北となっている。
で、家の長い辺のちょうど真ん中あたりの真南向きに玄関がある。

家の中の中心に居て、玄関の方向を見ている状態で右手の側がお隣のMさん。
つまり、我が家の西隣はMさんのお宅と、小学生の頃に方角を覚えた。
そしてそのまま大人になってしまった・・・

なにもかも、覚えた頃に一旦戻らないと方角の判断が咄嗟にはできないと言う不便さに
南を基準にするのではなく、北に基準を置き換えたのだが(コレもワリと時間がかかった)
それでもやっぱり、北が上の時、右が東・・・をやらないと判断できないのだ。

不便なんだけれども、東西南北の場合、案外瞬発力が必要なシーンって少ないので
ワタクシの「東西南北盲」は問題にもならない。


問題になるのはやはり「左右盲」の方で。

矯正されたヒトや左利きのヒトに多いらしいが、お箸を持つ方は元から右手なので、
矯正されたワケでもない。
(実は足がぎっちょなのだが、コレはあまり問題にはならないようだ)

堺雅人氏の告白以前の話なのだが、結婚して間もない頃に
食事中にご飯粒を口の端につけてるオットに、
「ココに付いてる」と自分の口の右側を指し示すと、オットは左側を探る。
「?????ココやで?」
「????だからココでしょ?」

話がかみ合わないのだ。

そして「普通は鏡映しで教えるでしょ?」と言われはじめて気付いた。
ワタクシ当時既に30を超えてたのだけど、そのコトを初めて指摘したのがオットだったのだ。

ワタクシの頭の中で「オットの口の右側にご飯粒」として捉えているために、
鏡映しではない状態でご飯粒の在り処を指し示す。

そう言えば、学校でやるラジオ体操や、テレビでピンクレディーのダンス振りをコピーする時に
自分だけ逆にしてて困ったコトを思い出した。
みんなが右に動く時、自分だけ左に動いてしまい静かな顰蹙を買っていた。

左右が不自由というより、点対称のように捉えるこの状態を何と呼ぶのだろう。



オットとムスメはこの奇妙な状態に既に慣れているので「あぁ、また・・・」くらいに思っているが
困るのは道路での道案内とかの瞬発力の必要な時。

あっちの方向とか、こっちの方向とか、自分の中で進む方向は大まかに分かっている。
しかし、左右が瞬間的に出てこない。
東西南北の判断の時のように、見ている対象を自分にフィードバックして、
右とか左とかを判断している節がある。

ナビの出来ない助手席なんて役立たず!と言われた学生時代を思い出すw
(普通免許も持ってたのに)
「コレどっち?」
「あー、うー」
「・・・・・次どっちか見といて(と地図を渡される)」
「・・・・うん(でも、見てても瞬時には判断できない不治の病持ち)」

しかもワタクシ、車酔いしやすい性質なので、地図を見てて案の定酔うと言うオチ付き。


今になってしまえばナビは大体標準装備だし、地図が読めなくても何とか目的地には着く。
相変わらずの役立たずとは言え、「ココに付いてる」と米粒を取れば問題もないのである。

左右盲にもいろんなタイプがあると言うコトを言いたいだけの長文でした。