お針子 作業部屋

  帰国したお針子です

お祭り騒ぎ

今週はhome coming weekとやらで学校のお祭り週間らしい。
制服文化の国出身者には馴染まん習慣やな。

着ていくもののテーマが毎日決められてて
昨日(月)はフォーマル、
今日(火)はヒッピー(tie dyeと()付で書いてあったので、絞り染めもOKか)
明日(水)はロック、
明後日(木)はグランジだそうで。
金曜にはフットボールの試合で、高校のTシャツかテーマカラーの服。
土曜はダンスパーティだと。

かー!!!学校に何しに行ってんねん!!!
と浮ついた雰囲気に多少呆れつつ、生きている文化を体感する為にも参加すべきかと考え直す。
が、二日目にして おかーちゃんの持ってたヒッピー風味なロングスカートが嫌だと戦線離脱。
Superflyの越智さんが履いてそうなスカートなんだけど、恥ずかしくてダメならしい。
自分の範疇とするオシャレが、おかーちゃんとダブる部分が少ないムスメである。
そもそも彼女はダメージジーンズとかオフショルダーとかが好きではないので、今どきの風味は薄目やしな。
でも、残すはロックとグランジ。どっちもスルーの可能性高いかな。(^^;


最終日に関しては、彼女獲得にメラメラ男子達も多いらしい。
(と補習校の同級生女子から聞いた)
が、ムスメは言葉の不自由さもあって、どこか陸の孤島状態。
先週末辺りから男子たちは明るく「○○(ムスメ)はプリンセスだねー」とか
「○○(ムスメ)、アイラブユー」とか言ってくるらしいが
なんと返していいかわからないので「サンキュー(ニコニコ)」と言ってるらしい。
壁の花歴の長いムスメにも、礼儀としてメラメラ男子達は声をかけてくれるようだ。
や、お互いに認識して数日なんだが このメラメラ感。
日本の草食男子に慣れ切った女子には、おっかなびっくりでしかないわな。



さて、
ムスメちゃんの高校生活もマルっと2週間が過ぎた。
名前で呼んでくれる同級生もちょっとづつ増えては来たモノの、ここまでの道のりを一人で歩んできたのではなかった。

一般的な日本の中学英語1年レベルで渡米し、夏の間は引きこもって過ごし使え無いったら半端なく、
入学当初には言葉だけでなく生活習慣も全く違う国で戸惑うばかりであったが、
右も左もわからずボンヤリしていると拾う神もあるもので。

ELLクラスでグループになったコトをきっかけに、常に気にかけてくれているJ君とV君。
彼らは実は10年生なのだけど、現地の公立高校は基本が日本の大学のような単位制らしく、
ムスメの取ってる授業と5/6が同じクラスなのである。

彼らは明るい性格でノリも良く、1学年上なので学校に知り合いも多い。
ELLクラスとは言え不自由なくコミュニケーションが取れるので、一緒にいるムスメにも
次第に話しかけてくれるヒトが増えて行った。
ありがたいコトに、ムスメを一人きりにしないようにとずっと気を配ってくれていたようだ。
今は声をかけてくれた11年生の女子達とランチの時間を過ごしているようで
一日中一緒というワケではないが、授業の移動などは今も一緒に行っているらしい。


学期が始まって一週間した頃に日本で言うトコロの懇談会のような日があった。
選択する授業に沿って保護者が教室を移動して先生の方針などを知る催しで、
どんな先生にどんな授業を受けているかを知るだけでなく、同じ選択をしている生徒の保護者にも会える千載一遇のチャンス。

タダでさえキョロキョロしてて不審なアジア人なのにジロジロと見るわけに行かず、大人しめに周囲に目を配りつつ なんとか終盤までにはJ君とV君のママを特定し、終わりの頃に話しかけることができた。
出川イングリッシュを地で行く英語力のワタクシではあるが、勇気を振り絞って
「エクスキューズミー ○○'ズ マザー? アイム○○’ズ(ムスメ)マザー」と。

変なアジア人に片言の英語で話しかけられて迷惑に感じたかもしれないが、
いつもJ君とV君にムスメが世話になっているので、感謝しているコトを(オットが)言うと
「うちの子はいい子だから(任せて)大丈夫よ!」と猛烈太鼓判。
こっちのママに謙遜と言う言葉は存在しない。
ソレは子供の人格に対して失礼に当たるのだろう。
確かにこの調子なら文化の違いとは言え日本人の謙りはさぞ奇異に映るだろうな。

とりあえず、J君V君が親に愛されて育ってる子であることは間違いない。
どちらのママも、アジア人の謎アタックに笑顔で答えてくださった。きっとイイヒト。


学校生活は友達との会話を楽しめるレベルには一年はかかるだろうし、
孤独を感じないわけではないハズ。
そんな中で毎日登校してるだけでも大したモンです。
ムスメ、エライな!!