お針子 作業部屋

  帰国したお針子です

梅雨時期だから?それとも気圧?

昨日から膝が痛い。


独身時代のコトなので、ずいぶん前になるんだけれど、
初めて行ったスキーがファンスキーとか言うものでストックを使わないショートスキーだった。

参加の際に
「スキーは初めてなんだけど、大丈夫でしょうか?」と主催者Kさんに尋ねたら
「初心者でも大丈夫。むしろショートスキーの方が簡単かもしれない」とのお返事で。

スキーウェアは購入、道具はレンタル。
オフ会形式のスキー参加で、初顔合わせ多数。
ワタクシと友人Mは、他の参加するヒト(N氏とT氏)に一緒に現地に連れて行ってもらい初参加。
もちろん両氏とも初顔合わせ。*1


ゲレンデについて集合した時、滑り方を教えてもらわねば滑れない初心者なので
主催者Kさんに「初級ゲレンデでボーゲンからやります」と言ったのだけど
「大丈夫!初心者でもやろうとすれば出来るから」と、うまいコト言われてリフトに連行。


現地まで同乗させてくれたN氏は不安がるワタシに「ん〜、とりあえず一緒に乗る?」
とリフトに一緒に乗ってくれたが「大丈夫!」と言った当人はてっぺんに着いた途端
超ハイテンションで滑走して行く。


期待を裏切らない展開で、リフトから降り立つコト無く転んだワタクシは
リアル「生まれたての子鹿」状態で四肢をガクガク震わせて、立つコトすらできないw
子鹿よりひどいのはストックが無いから手で支えられず、
とにかく足の筋肉とバランスだけで立つしかないと言うトコか。
でも早く退かないと次のヒトが降りられない!!!

多分、この様子を見てたヒトは何かの冗談だと思ったに違いない。
ショートスキーはスキーみたいに外れないから、必死に這って場所をあける。
恥ずかしいとか言ってられないのだ。もう必死。


友人Mが心配げに「マジ大丈夫??」と声をかけてくる。彼女はスキーはできるヒトだ。
「うぅ、多分大丈夫・・・」と言いつつ、全然大丈夫じゃないw

ボードもやったコト無ければスキーも初めてだから、
ただ立つにもどこの筋肉を動かせばいいのかわからない。
渾身の力を振り絞り、上体を上げる。
何とか立ち上がった時、自分の中で「クララが立った!」のシーンと重なった。

立ち上がれたので、友人MN氏が肩を貸してくれた。そのまま移動。
天辺に立って、下を見下ろす。

大して風の吹いてない日だったけど「びょおぉぉぉぉぉ〜〜〜」
ワタシの耳には擬音が聞こえた。

しかし頑張る。
リフト券は一日分。練習したら何とかなるかも・・・と。


その後、お昼前まで一所懸命練習した。
リフトも転ばずに降りられるようになった。
転んだあと足の筋力だけで立ち上がるのも、出来るようになった。
ただボーゲンができないので、滑り始めると転ばないと止まれない。
直滑降はさすがに無かったが、S字のカーブも難しくて。

「もっとスピード殺さないと。見ててむっちゃ怖いわ」
と、友人Mが冷静にアドバイスをくれるが、最初に立つコトに筋力を使い切ってるので
スキーに角度をつけてキープするだけの余力が無いのだ。
「一応気にしては居るんやけど。とりあえず頑張るわ」


そしてなんとかS字を5回くらいまで続けられるようになったが
その姿に、N氏が名付けたのが「スピード狂の起き上がりこぼし」だった。
転んでも転んでも立ち上がり、初心者にあるまじきスピードで滑ってはまた転ぶ。
「見てて恐ろしいくらいのガッツやな・・・」と。


コレを降りたらお昼にしようかと言って、午前最後の滑降。
その途中で事故は起きた。

転んだのだ。
タダ転んだのではなく、ショートスキーが雪に埋まってスピードのあるまま転んだので
先を固定されたまま、体が1回転半して止まった状態ww
関節がゴキッ!!と結構な音を立てた。

N氏がワリと近くにいたのだけど、彼の耳に届くぐらいの「すごい音」だったようだ。

「大丈夫か?!」と声をかけられる。
「大丈夫じゃないかも。痛い」
捻った膝の部分ではなく、雪の中に埋まった足首が痛かった。
N氏が雪を掘って引っ張り出してくれた。

「立てるか?」と聞かれて「やってみる」と答えたモノの、力が入らず無理だった。
痛いと言うより感覚がなくて、他人の足みたいなカンジ。


丁度その時、リフトに乗ったT氏「お〜い。何してる〜ん?」と手を振ってきたので
「転んだ〜」と答えた。
N氏T氏「怪我したみたいなんで、応援呼んでくるわ」と言って
救護所に向かってくれた。
しばらくして、レスキューのにーちゃんがやってきた。
スノーモービルでww

「初スキーで初乗車やなー」とふざけつつ心配げに手を貸してくれるT氏
後で聞いたトコロによるとN氏は間違いなく折れたと思ったらしく、骨折の疑いと
レスキューに告げたらしい。


救護所で、足を叩いたり捻ったり。
「骨は折れてないみたいやな。靭帯が伸びたか切れたか。ここではわからん」と。

とりあえず急を要する事態ではないと言うコトで、湿布されてそのまま放置。

しばらくして、N氏が心配そうにやってきた。さらに遅れてT氏も。
「骨折やなかったわ。ごめんな心配させて。ごはん食べよう!」と
昼食をとるコトにした。


実は靭帯をやるのは2度目。
一度目は肘。コレは完治に結構時間がかかった。
膝は初めてだけど、同じくらい時間がかかるだろうな〜と思うとどんよりした。
一日分のリフト券が無駄になったコトを無念に思いつつ、何食べたかは記憶にないw


でもともかく、
午前中は「スピード狂の起き上がりこぼし」に振り回されて
スキーを楽しめなかった友人MとN氏に(T氏は個人で行動してたので)
午後からは楽しんでもらえるな、と思うとなんだかホッとした。

帰宅する時間までは暖かい休憩室で休むコトにした。
しかしこれが、時間が経つにつれて膝が腫れてきて大変だった。
鎮痛剤を持っていたので飲んだら、幸いにも眠くなったので寝た。



帰宅時間。
N氏T氏が休憩室に呼びに来てくれた。
が肩を貸してくれた。*2


外に出ると、主催者であるショートスキーの方が簡単」と言ったKさん
「お、大丈夫〜?」と声をかけてきた。
「大丈夫じゃないですよ」と答えた。
駐車場への道すがら、肩を貸してもらいつつ歩いてたのに
笑いながら、既に無関心にワタシたちをさっさと追い越して行く姿にムカついて
「おぶってくれてもイイですよ!」と言うと
「自己責任自己責任!歩いて行け!!」と。


ただ主催者ってだけで有料ツアーでもないし、責任を伴わないのわかってるし
自己責任はその通りなんだけども。
バラすとKさんは某府教職員。
先生のプライベートなんてこんなカンジなのね〜と思った次第。


帰宅して病院に行って、断裂は免れていたモノの完治には数カ月と。
そして実は足だけじゃなくて、アバラもヒビが入ってたw
*3


長々と書いたんだけれども、まぁ、スキー初体験は惨敗ってコトで。

先日、キッチンの引き出しの取っ手で左膝の皿部分を強打し腫れている。
でも今痛いのは右足。
怪我してるわけでもないのに時折、関節が痛む。
4か所留ってないとダメな継ぎ目が、2か所しか留ってないカンジで。

コレってあの後遺症なんだろうなと思う。
ひとまず完治するのに何カ月もかかったのになぁ〜〜。

皮膚への傷が残るように、見えないトコロにもくっきりと跡が残ってるんだろうなぁ。
痛むのは生きてる証。でも痛いもんは痛いから!
出来れば痛くない方がありがたいぞ。

*1:今思えばとても紳士的良心的なお二人。N氏は今も付き合いがある

*2:Mは女の子の標準身長だが、N氏T氏共に185くらいの長身だったので肩を貸してもらっても杖代わりにできない

*3:アバラなんてバイクで転んだり、ちょっと打つだけですぐに炎症起こすし、ぽっきり折れてない限り、放置なんだけども