草の根運動絶賛稼働中
しばらく前のコト。
ムスメの学校関係で知り合いになった、アクティブな年上の女性がいらっしゃいまして。
その方の茶道のお友達(茶道マダム)が悩んでらっしゃるから「相談に乗ってあげて〜」と
電話がありました。
アクティブな女性は、半年ほど前に長襦袢の袖丈をお直ししたので
今回のご相談は、そのコトからの繋がりのようす。
相談というか、お直し内容は
「レースの道行きコート丈と袖丈が短いので、出来るだけいっぱいに出して欲しい」
というモノ。
着道楽だった伯母さまからの頂き物らしいのだけど。
丈詰めならともかく、丈出しはいろいろと問題が起きやすいので慎重になります。
また、自分で跡消しできるモノならば、そのまま引き受けるけれど*1
跡が残って醜くなるモノは引き受けるのを渋ります。
今回のはレースだったし、幸い汚れも日焼けもなかったのでお引き受け可能。
近頃の半物(コートとか羽織とか)はとにかく長尺が流行りのようで、
そんなに長くなくても・・・と思うほどの長さが好まれる。
20年くらい前ならば、
羽織なら2尺1〜3寸程度だし、コートなら2尺2〜5寸(83〜95㎝)くらいが
標準体型でのスタンダードな長さだったような記憶が。*2
昔は半物用の反物の長さが2丈6尺(10m弱)、羽裏は1丈(4m弱)程度だったので
今の長さを作るには用尺も足りなかったし。
20年前と今って、標準身長はそれほど変わらない気もするけれど、とにかく長い。
羽織丈2尺7寸とかって、大柄なワタシでも膝裏まであるよ〜。( ̄-  ̄ )
で、お預かりしたコートは元の丈が2尺1寸3分、袖丈1尺1寸。
「出来るだけ出して」のご要望にお応えして、身丈は2尺3寸に。
お袖丈はお望みの長さは出なかったけれど、1尺2寸に。
ご近所の着物好きの方のお直しは、基本ボランティアのスタンスなので格安料金。*3
そしたら、納品した際に「これもお願いしていいかしら??」と
今度は羅のコートの身幅直しと身丈直しのご依頼。
跡消しも大丈夫そうだったので、もちろんお引き受け。
お直しが高かったら、出す気がしないでしょ?
安くで直ったら着る機会も増えるでしょ??
そしたらまた新調してくださるかもしれないじゃないさ。
草の根運動は必要だよねーって、ホイホイ引き受けてますw
最初の納品の折、茶道マダムとしばしお喋り。
夏は外套を着ないとおっしゃるので、
「交通機関での移動や人ごみでは、夏場でも薄物を羽織った方が帯の為にはいいと思いますよ」
と軽く進言したトコロ、次の外出時に確認していたらしく
「やー、着こなしてらっしゃる方ほど、なんか羽織ってはったわ」と。
そして、古い夏羽織を出してきて
「これ、洗いに出すから今度は道中着を仕立ててもらえます?」
喜んで!!
結局、5月は一枚も職先からの仕事は無いプー太郎だったので収入は無いケド
そんなこんなでヒトの繋がりという収穫はありましたw*4