お針子 作業部屋

  帰国したお針子です

井戸から葦は生えてこない! 悪口雑言 追加文あり

ひとつ前の日記の続きができました・・・怒ってます。

さっき電話がありました。
「で、留袖やけど、結局できるのは26?27?」

この時点でちょっとムカっ。

_今週末に入用って言ってられたので、26日にできるように頑張ってますが。

「ふぅん。そう。26日か。ならイイわ」

ムカムカムカっ!
_27日でもいいってことは月末でOKってコトですか?

「いや、ダメよ。すぐに納めるから。言ったでしょ?お客さんから催促の電話あったって」
「わたし、24,25,27はお休みやから持ってこられてもわかるヒト居れへんねん。丁度よかったわ」

_・・・・や、そちらの事情はわかりますけども、納期はしっかりしてもらわないと。
 寸法と納期で仕立て屋は働きますから、急に変えられても困ります。


「そう言われてもお客さんの都合もあるから」



・・・そっちの都合だけで言われて困ってるのはワタクシ。そして縫うのもワタクシ。
「納期をしっかりしてくれ」の意味がわかっただろうか。
お客さんにきっちりと出来上がり期日を伝えてくれというコトなんだけど。
お客さんの
「できてます?」=少しでも早く欲しい なのか
「できてます?」=出来てるなら取りに伺うわ なのか
縫い子にはわからない。

寸法だけ書いてあっても、胴周りが大きいヒトなのか、鳩胸なのか、
身丈をどのくらい融通分で見積もってるのか、猫背なのか・・・
伝票通りに寸法が合ってればワタシの落ち度ではないけれど、
もっと良いように仕立ててあげられるのならそうした方がイイに決まってるから
「身長とヒップの記入をお願いします」と言い続けてるのに。
縫い子には記された寸法が絶対だれど、少なくとも最低限の情報は必要。
8年以上言い続けてるけれど、身長すら書いてない伝票を切ってくるコトがいまだにある。

お客さんとは一度も会うことはないけれど、
美しく体に沿うように一所懸命仕立てさせてもらってるのはワタクシなんですよ〜。
あなたのおかげで今日もやりがいのある仕事をできました。


そ・れ・を
納期の短縮に「お客さんから催促の電話あったから」って言い訳に使うなよ。
縫い子が引き受けた時点で、よほどのミスがない限り仕上がりなんて推測できる。
はじめから
「○月○日にお納めします。それ以前に仕上がるようならこちらからご連絡いたします」
ってなぜひと手間入れて言わないんだ!
今回の品は、店の都合で大急ぎを優先(超お得意様だったので)させた。
それにしたって縫い子だけが無理を背負い込まないようにできるはずだと思う。

縫い子の仕事が遅くて間に合わないと、一般のお客さんは思うだろう。
縫い子は最終段階で、それまでに紋入れや湯のしを回ってるなんて考えないだろうから。

沸騰した脳みその原因は
「24,25,27はお休みやから持ってこられてもわかるヒト居れへんねん。丁度よかったわ」

そう。ワタシは心が狭い。
休みならハナから金曜に上げろなんて言うなよっ!
ムカムカムカっ!!


ともかく。
今までも何度も「納期を勝手に早めないで」と言い続けてきたのだけど
納期に関するきっちりとした取り決めを、もう一度冷静な時に切り出す決心をした。
もうホントにいい加減にしてもらいたい。



そして25日の追加文。
引き続き仕事ネタ。

お昼前に別の販売員さんから電話があった。
「お客さんが取りに見えたんやけど、留袖はいつ上がります?」

後ろで社長の声が聞こえた。
「明日の昼までに上げてもらって」



・・・・・もうどうなってんだか・・・・
仕事の手を止め、立ち上がり、電話を取る行為で更にイライラ。
結局お客さんに連絡してないんなら、木曜には何のために電話してきたんだろうか。
ホウレンソウはどこにも見当たらない。

こんだけ四苦八苦しても仕立て代はいつもと変わらない激安。
こっそり上乗せしてやるー!!