お針子 作業部屋

  帰国したお針子です

本日の絵本21  17日

本日の絵本
「万華鏡」
所要時間約20分

うーん。
なんだか理解を越えるファンタジー・・・

ここ数年、伊勢神宮に参拝するたびにスズメの涙程度ではあるのですが
寄進をさせていただきます。
すると、神殿の一歩内側(と言っても、一般の参拝客の垣根の内側程度なんですが)で
参拝できるという引換券を受け取るコトが出来るのです。


神様は、ヒトの都合に合わせた願い事をお聞き下さる存在ではないと思っています。
例えは悪いかもしれないけれど、蟻んこの声がヒトには聞こえないように
神様がヒトの存在を意識するコトはあっても、声などが届くコトはないと。
ただその存在を知り、自らの存続の為に踏まれないように生きる。
蟻とヒトとの関係のように、神様とヒトの関係はあるような気がしてます。

また、矛盾するようにも思えますが、神殿の内側に一歩近づくことが叶えば、
もしかすると裳裾のひるがえるさまを感じるコトが出来るかもしれないと思うほどに、
お伊勢さんは魅力溢れる場所だとも、ワタシは思っています。

さてその引換券。
何枚か貯まったのですが、参拝時には礼服で有るコトが必須です。
この際だし留袖でも仕立てるか?!




今日は17日。
毎年めぐるこの日の前後の週末に、かつて修行した西宮の和裁学院を訪ねるコトにしています。
今年は先週行ってきました。
同級生と待ち合わせて、慰霊碑前で手を合わせるのです。
師匠とお会いして懐かしいお話をさせていただき、友人とも長くたくさんの思い出話をしました。


寮が倒壊し二人の後輩を亡くした日からもうずいぶん時を過ごしましたが
震災を思い出にするコトはきっといつまでも出来ないし、今年はまた
更に気の重い慰霊の日になりました。
テレビでは何度も何度も胸の中をかき回すように神戸と東日本の映像を流します。

身内の誰かを失ったワケではないのです。
ワタシなどが辛い思い出などと言える立場ではありません。

今日を後悔無く眠りにつけるように終えるコト。
ヒトとして誰かの為に何かが出来る自分でありたいと願うコト。
あの日以降は常にそう思い、そうあれるように毎日を過ごしています。
今年もその思いを新たにした一日でした。