最近あんまり読んでないのだけれど
映画化されるコトを知って、あわてて読んだのです。
浅田次郎さんの原作の映画はワリと見てる方だと思うのですけど、
あんなに売れた「鉄道員」も「地下鉄に乗って」も「蒼穹の昴」も読んでいません。
唯一読んだのは「椿山課長の七日間」で。（コレもおもしろかったです）
ちょうどこの頃、「天国の本屋」とか「ワンダフルライフ」とか、
ジャンルとしての‘あの世モノ’の映画を何本か見ていて。
どれも死生観を描くにはどれも今一つチープに感じたのですが
個々の感情なんて、それほど高尚であるはずもないかもしれないので
単純に映画として楽しませていただきました。
そして、椿山課長の映画の出来は残念ながら原作の方に軍配。
この本をあわてて読んだ理由は、堺雅人さんが真柴少佐の役！ってコトで。
（そのくせ「壬生義士伝」は読んでない。佐藤浩市さん素敵でした）
浅田次郎さんの本は、夢があります。
(あんまり読んでないけど、映画は見てるから憶測で)
悲しい歴史や覆らない事実の前にも、どこかに風穴を探してる。
予定調和的な何かがないか？と問われればナイとは言えないのだけど、
読後感はとても良かった。
秋の夜長におススメの一冊です。
