お針子 作業部屋

  帰国したお針子です

お江戸に向かう

日本に到着した日は深夜に実家に着いたので、そのまま寝るだけだった。

翌朝。
まずは一旦実家に身を寄せて転送された郵便物などの整理整頓。
郵便物は昨年からの一年分なので相応の時間が費やされる。
実家では専用の箱をこさえてドンドン放り込んで貰っているので、掘り進むにつれて去年の夏に戻ってゆく。
日本郵便の優秀でサービスの良い転送システムは、転送不要郵便以外はDMからレターから全て転送される。
いくら親とは言え要不要の判断まではお願い出来ないので、かなりの量。まずは選別。
住所変更するのを忘れていて、さらに時間が経ちすぎて関連が思いつかず謎解きのようなモノもあって・・・ずぼらに放置した罰か。

郵便物の整理を一通り終えたら、日本に居ぬ間に出されてた家電のリコール点検やガスの開栓などの他、掛かりつけの医療関係も、今のうちに片っ端から予約を入れる。
神戸に向かったら再渡米する日まで時間との睨み合いになるので、大きくプリントアウトしグーグルカレンダーを持ち歩き、確定した予定は次々と書き込んでゆく。




7月19日の夜からはムスメの都合に合わせて2泊3日で東京に向かった。

20日は同行してくれた姪にムスメを任せてムスメ達は放流。


ワタクシは自分の行きたい場所に向かい買い物や催し物を見て回った後、長らく会っていない友人と会った。
秋葉原で待ち合わせだったのだが、彼女は藤枝に住んでいるので公共交通機関でやって来たハズ。
家の前にある郵便ポストにハガキを投函しに来たかのような「ちょっとソコまで」感が半端ない姿かたち。ある意味大したヤツである。
友人は相変わらずスナフキンのようだったが、この歳になっても変わらずにいるコトこそ彼女らしい。
元気で良かった。


夜になりムスメ達がホテルに戻ってきたので本日の動向を聞いてみた。
彼女らはもともと幕張に用事があった。
そして当初、ネズミの国にも行くと言っていたので、ホテルは幕張方面に押さえたのだ。
結局、上野動物園国立博物館に行ったらしい。

「おや奇遇。ワタクシも浅草方面でお友達と会ってたわ」と言いつつ、なんじゃそら・・・それやったら幕張泊でなくても良かったのに・・・まぁえぇけど。
と頭の中でこっそりつぶやく。
電車であちこち移動するのも楽しかっただろうから、この経験も一つの勉強。

ムスメからのお土産はハシビロコウのイラストシールが貼られたかん缶入りのごま飴。

「おかーさんにはパンダよりこっちやと思って」
そのとーりだ、ムスメよ。ありがとう!
そしてスマナイ。おかーさんからのお土産は無い。友人との数年ぶりの出会いに、そんなコト考えもしなかったよ・・・飴ちゃん、大事に食べる。



翌日。
三重に帰るだけだったハズなのに、新幹線で名古屋に着いたらムスメズは徳川美術館にまで足を延ばした。
普段は出ていない刀剣の展示があったらしい。
その上、土曜日は高校生までは無料とか。(アメリカのIDでも高校生と認めて貰えたらしい)

ワタクシはもう帰宅する気満々だったので、二人を再度放流。若いって体力底なしやな。


ムスメが徳川美術館で購入した「羊羹切包丁」なるペーパーナイフ状の小さなお土産が、帰路の空港での手荷物検査に引っかかってちょっとメンドクサイことになるのだが、この時はまだ知る由もない。