お針子 作業部屋

  帰国したお針子です

無駄に長文。しかも深い意味もないので暇つぶし程度に・・・

ちょっと前に書こうと思ってた英語のお話です。

こないだ読んだイギリス在住?の楠本まきさんのマンガに
「日本の不幸は、英語と米語がごっちゃになってるトコロ」
と書いてありました。*1
日本語に方言があるように、英語にも種類があって当然なんですけども
案外そういうトコロ、教えてくださってる側に意識が少ない気がします。

英語の教科書には最初の数ページで書かれてるワリに、現実では使われないと言われる
「How are you?」は、言葉がいちいち丁寧なイギリスでは普通に使うぞ、とか
島国環境がそうさせるのか日本と同様にすぐ「sorry」を多発するって内容も書いてありました。
謝ったら負け!と言うのはどっから入ってきた知識なんでしょうか・・・

erとreの違いなどは、同じ単語のハズなのにスペルにまで及んでて、
習ってるのは英語なの?米語なの??って混乱も止むを得ずなカンジ。



と、ただただコレを書きたかっただけなのですが、不思議なコトに、
書こうと思ったネタについては何となく情報が集まるというか。
(tsuiteruさんの記事を読ませていただきました)



少し前のコトです。
知人Yさんが地域のイベントで外国語通訳のボランティアスタッフとして、
主催者側から求められていました。
「出来るだけのコトをしてもらえば良いから」とだけ言われたようですが、
家庭と仕事を持ってるヒトに対して、非常に乱暴な要求だと思ったそうです。

結局彼女は、
詳細な説明のないまま「出来るだけの協力」と言われても参加出来ないと断ったのですが、
当然だと思いました。

つまり、日本はソフト面での理解が全くなされていないのだと思います。
「出来るだけの」って個人差の大きい言葉を万人に向けて使うならば、
最低限の枠組みや段取り、内容や大きさを示したりするコトは必要です。

求人されたボランティアがどのようなモノだったのか詳細には知りませんが
個人の努力や忍耐や工夫が当然のように扱われるボランティアなんて、
雇用側に都合のいいだけの「タダ働き」としか考えられませんもの。

また「責任を伴わないボランティアの群れほど始末の悪いモノはない」のです。
そんな中に彼女のようなリーダーシップのあるヒトを確保できれば、
そりゃ雇用側は助かるでしょう。
彼女の人柄を知る上で言わせてもらうと、疲労困憊するコト容易に想像がつきます。
スキルアップを目指すとか自分のステップアップを幾分か望んでいる分には、この範疇ではありません。彼女にその思惑はこれっぽっちもなかった)



数年前から公用語を英語にする会社が増えているようですが、求めるモノを得るために
ハード面だけでなく、ソフトでもそれなりの補償や融通を準備できなければ
試される・求められる側はたまったもんではない気がします。
(コレももちろん、この求人に応じてきたヒトは別の話です)



でも、求めるばかりでは意味はないですね。
結局は自分の意識の他ならないのです。

2年くらい前、とあるトコロに書き散らかした日記の内容。↓以下コピペ

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近所のショッピングセンターの4階でエレベーター待ちをしていた時のコト。
金髪の女性に英語で話しかけられた。
カートに双子とおぼしき3歳くらいのお子ともう少し年長お子さん計3名をお連れで。

最初はただじっと待ってたのだけど、カートインしてる一人がワタクシに手を振る。
ニヤリと笑って小さく手を振ったりしていた。

すると、金髪ママが何か問いかけてきた。
身ぶりと聞き取れた単語で、どうも靴が欲しいらしい。
トングタイプのサンダルを指さしている。

子供モノが欲しいのかしら、それともあなたの?と聞きたいのだけど、残念ながらそんな長い文章はしゃべれない。
それもサンダルなのか靴なのか、ホントのトコロわからない。
しょうがなくchild?と聞いてみた。

うんうんと頷く。

「3階に子供用品があるよ、2階にも運動靴は売ってる。俊足とか」

と、言いたい。が、もちろんそんな長い英文はしゃべれない。
2本指と3本指でsecond floor and ・・・と重要部分のみ超日本語で。
thirdなのかThreeなのかわかんなかったからサイレントw

彼女はにっこりthankyou!と言って、エレベーターに乗り込み3階を押した。
通じてたっ!良かった〜。
下りる時、今度はカートインのお子さん二人が手を振ってた。



なぜ英語はこんなに身近にあるモノになってしまったのか。
自分が海外に行かなければ喋るコトもなかろうと踏んだ10代の自分の馬鹿!

今さらながら、映画を見る時間がある時には音声を日本語にして英語字幕で見たりしてるけど、そんなモノは全く身に着かないモノで。
切羽詰まった時に言葉が通じないってほど困るもんはないよなぁ・・・。

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以上コピペ終わり。

英語は、多くの日本人がある程度知ってる言語なんですけれど、
通じるか通じないか以前に、喋る勇気があるかという部分で躓いてる気がします。
もし勇気を出して口を開いた時に、相手に全く通じなかったら・・・?

現在の情報社会では、方言を恥ずかしく思うコトは少なくなったと思いますが、
それこそホンの半世紀前くらいならば「日本なのに自分の日本語は通じない」と
口が堅くなってしまうコトもあったハズです。
そういう見栄っ張りの気性が、日本人は少なからずあるように思います。

でもいまや そんな時代ではないのでしょうし、意見を発するコト出来ないなら
そこにいる価値もないってコトで喋り出さなきゃダメなんでしょうね。



英語を喋るコトのできる古い友人R曰く、
「喋ってみんと始まらん!」だそうですが、ワタクシなどは日本語なら口を閉じてても歯の隙間から流れ出る無駄話が、
英語になった途端に固形物と化します。
外国人の日本人像が無口だと言うのは、固形物を口に咥えてるからだと思われます。
この友人R、音楽を愛するゆえか とても耳が良く、英語をあっという間に習得してました。
大学時代のバイト友達(別の大学)で、脳ミソの回転の速い奴だな!とは思っていたけれど
出会った当時は喋ってなかった。
そのバイトのお友達に帰国子女O(3人とも別の大学)が居て、彼女に触発されたとも言えましょう。
同じ環境に居ながらなんという差!*2



この間書いた免許の話にも通じるのですが、オットの会社は海外出向もあり得ます。
ご近所のAサンは今年、5年の出張を終えて帰国しました。
子供たちはすっかりアメリカンな雰囲気です。(末っ子はアメリカで産まれた)
彼女はアメリカで免許を取りなおしたそうです。
5年間居住し、子供の送り迎えなどに必須な環境だったのですから、保険の関係上それ以外の道はナイと。*3
更に渡米する前に、数か月英語の教室に通ってました。*4
彼女と同い年くらいのハズ。もしもわが身に降りかかったとしたら??
まさしく英語・虎の穴状態!!*5




ココまで書いて、
ワタクシの日常に英語は必要ないと思ってましたが、案外そうでもないような気がしてきました。
なんというか・・・必要じゃないと思うから積極的に取り入れるコトもないだけで
鎖国状況にある自分が非常に保守的な気も。

自分が鎖国的だからと言ってムスメが日本語しか喋られないのもちと惜しいので、
小学校の活動で「英語で遊ぼう」と言うモノに参加してるのですが、
まだまだ自己紹介レベル程度で、喋る域でもない様子です。


いっそ一緒に英語をやり直すとか??と、一瞬 虎の穴に自ら落ちるコトも考えたりしますが、
でも、やる気もないし、外国に行くコトもないからな〜気の迷い気の迷い・・・
と、思わず小声になってしまう始末。

身近に何かワタシでないとダメ!ってコトでもあればねぇ。
和裁を英訳するとか?
イヤイヤ、そんなコト誰も望んでないわ。(^^;

*1:彼女の「A国生活」大好きなのです

*2:そのO、日本人と結婚したのにバンクーバーに移り住んではカナダで日本語教師をし、数年後日本に帰国しては英語教師をやっている←今も

*3:国際免許は観光のレンタカー程度には使えるようですが

*4:旦那様は九州の人で、海外出向の3か月前に「アメリカに行くコトになった。もちろんみんな一緒だ!」的な報告だったそうです。もはや選択の余地なし^^;

*5:オットに確認したら「オレは行かんぞ!!」と言ってるから大丈夫に違いない・・・オットも九州のヒトです